前回までの作業でゲームの仕組みが完成してきちんと遊べるようになりました。しかしまだ背景が単色のままですし、BGMや隕石を破壊したときの効果音もないので少し寂しい感じがします。
そこで最後に背景やサウンドをつけて今回のシューティングゲーム「メテオバスター」を完成させましょう。
背景の作り方
では、まずはゲームの背景を作ります。私が作った下の背景画像素材をダウンロードしてUnityにインポートし、「ユニット毎のピクセル数」を「50」にしてシーンにドラッグ&ドロップしましょう。
そうしたら、このままだと爆発エフェクトが背景画像に隠れてしまうので設定を変更します。背景画像のSprite Rendererの「追加設定」というところに「レイヤーの順序」という項目があると思うのですが、その値を「-1」に変更してください。
これで爆発エフェクトが背景よりも前面に表示されます。
サウンドのつけ方
次はBGMや効果音を追加していきます。なおここでは
- BGM
- 射撃音
- 爆発音
の3つのサウンドを追加するので、予め適当なサウンド素材を探しておいてください。
BGM
はじめにBGMですが、これは簡単で
- 空のゲームオブジェクトに「Audio Source」コンポーネントをつける
- AudioSourceコンポーネントの「オーディオクリップ」欄に適当なBGM素材を登録する
- 「ゲーム開始時に再生」「ループ」の2項目にチェックを入れる
- 「ボリューム」の値を適当に調整する(※おそらくデフォルトのままだと音量が大きすぎます)
という手順を踏むだけです。
効果音
次に効果音については、射撃音と爆発音で異なる設定を行う必要があります。
射撃音
射撃音を再生するにはまたしてもプレイヤーのC#スクリプトを変更する必要があります。下に抜粋を掲載しますので、「★追加3」と書かれている部分を追加しましょう。
// -- 省略 -- IEnumerator Fire() { firing = true; // 弾のゲームオブジェクトを生成 Instantiate(bulletPrefab, bulletSpawn.position, thisTransform.rotation); // ★追加3 // 射撃時の効果音を再生 audioSource.PlayOneShot(fireSe); yield return fireIntervalWait; firing = false; } // -- 省略 --
爆発音
次に爆発音については、爆発エフェクトにAudioSourceをアタッチしてエフェクトが生成されたときに自動的に効果音を再生するようにします。
キャラクターに登録してある爆発エフェクトのプレハブを開き、AudioSourceコンポーネントをアタッチしてこちらも設定を行いましょう。
バグ等がないか最終チェックする
これでゲーム内容の制作作業が一通り終わりました。あとは一通り遊んでみてバグ等がないかを確認しておいてください。
ゲームのビルド
ここまでできたらゲームをビルドして、実際にブラウザで遊べる形式に変換しましょう。
メニューバーの「ファイル」→「ビルド設定」からBuild Settingsウィンドウを開き、「プラットフォーム」がWebGLになっていることを確認したら「ビルド」ボタンをクリックしてファイルを出力するフォルダを選択してください。
これでゲームのビルドが始まります。WebGLのビルドにはかなり時間がかかることがあるので気長に待ちましょう。
「メテオバスター」完成!
お疲れさまでした。これで無事「メテオバスター」が完成しました!
あとは完成したゲームを自分のサイトに載せたり、unityroomにアップロードしたりして色々な人に遊んでもらえるようにするとさらに良いでしょう(※いずれの場合も利用規約は守ってくださいね)。
以上で全方位2Dシューティングゲーム「メテオバスター」のチュートリアルを終わります。最後までお読みいただきありがとうございました!このチュートリアルが少しでもお役に立てば幸いです。