全14回にわたる「悪路王2020」のチュートリアルも今回で最終回です。前回まででゲーム内容の部分が完成したので、最後に
- タイトル画面を作成する
- BGM・SEをつける
- ゲームをビルドする
といった作業を行い、このゲームを完成させましょう。
タイトル画面の作り方
では、まずはタイトル画面を作っていきます。といっても最初に「くろくま基本アセット」を導入してあれば、その中にタイトル画面のテンプレート(「Scenes」→「Title」)が入っているのでそれを使いましょう。
今まで作ってきたシーンと同様に地面と背景を作り、タイトルロゴを最初にインポートしたものに差し替えてください。あとはボタンの見た目や配置を変えたり、遊び方の説明を記入したりしましょう。お手本は下の画像の通りです。
これでタイトル画面が完成!…といいたいところですが、まだ「スタート」ボタンをクリックしたときの挙動を何も登録していないのでゲームが始まりません。
そこで、下の図のように「クリック時」のところにGameManagerオブジェクトをドラッグ&ドロップし、「MoveSceneManager」→「MoveToScene」を登録して引数を「1」にしてください。
そうしたら、メニューバーの「ファイル」→「ビルド設定」からBuild Settingsウィンドウを開いて、「ビルドに含まれるシーン」に
- Title
- 今まで作ってきたシーン
の2つを登録しましょう(シーンファイルをドラッグ&ドロップすることで登録できます)。
これでスタートボタンを押したらゲームが始まるようになりました。
サウンド(BGM・SE)のつけ方
次に、このままだとサウンドが何もなくて寂しいのでBGMやSEを追加します(※)。
まずBGMですが、GameManagerスクリプトに次のように少し書き加えてください(「追加その6」という部分が該当箇所。無関係なところはバッサリ省略してあります)。
//省略 [SerializeField] string countDownTextName = "CountdownText"; //追加その3 [Header("サウンドの設定")] [SerializeField] AudioClip bgm = null; //追加その6 //--追加ここまで-- MoveSceneManager moveSceneManager; SaveManager saveManager; SoundManager soundManager; //省略 void Start() { if (Debug.isDebugBuild && moveSceneManager.SceneName != "Title") //条件変更 { InstantiateWhenLoadScene(); LoadComponents(); //追加 GameStart(); //追加 } //追加その6 if(bgm != null) { soundManager.PlayBgmByName(bgm.name); } } //省略
できたらGameManagerのプレハブを開いて、「Bgm」欄に適当なBGM用のサウンドファイルを登録しましょう。
そうしたら、次はコインをとった時のSEを追加します。コインのプレハブを開いて、「Get Se」のところに適当な効果音のサウンドファイルを登録してください。
※サウンドファイルはご自分で探してResourcesフォルダ内の「BGM」「SE」に入れてください。
ゲームの最終チェック&ビルド
これで作業が一通り終わりました。タイトル画面から通しプレイをしてバグやおかしな部分がないかどうかを十分チェックしておきましょう。
確認が終わってOKなら、いよいよゲームをビルドします。メニューバーの「ファイル」→「ビルド設定」からBuild Settingsウィンドウを開いて「ビルドして実行」ボタンを押してください。
そうするとファイルの出力先を聞かれるので、適当な場所に新しいフォルダを作ってそこを指定してください。ビルドには時間がかかりますが気長に待ちましょう。
ビルドが終わるとブラウザが開いて、実際に出来上がったゲームで遊ぶことができます。
「悪路王2020」完成!
お疲れさまでした。これで「悪路王2020」が完成しました!
あとは完成したゲームを自分のサイトに載せたり、unityroomにアップロードしたりして色々な人に遊んでもらえるようにするとさらに良いでしょう(※いずれの場合も利用規約は守ってくださいね)。
以上で2Dジャンプアクションゲーム「悪路王2020」のチュートリアルを終わります。最後までお読みいただきありがとうございました!このチュートリアルが少しでもお役に立てば幸いです。